健康運動
健康運動とは
人の健康づくりに関しての柱は3本あります。①栄養(バランスのとれた食事)②休養(十分な休養)、そして③運動(適度な運動)です。健康にはこの3つの要素が必要であり、バランスが大切であると言われています。
その中でも③の運動において、当事業団では高齢者や障がい者など、健康運動を自分だけで行うことが苦手な方々に、身体や精神状態に合った活動を提供することで、その方らしい生活を送っていただくことを目標にしています。
効果について
健康運動の取り組みにより、予防リハビリ的な視点を持つことで疾病を未然に防ぐことができると考えます。転倒し骨折してしまってはその後の生活も大変になりますし、ケアする職員の業務も大変になります。日々健康運動を行うことで、楽しく体を動かすことはもちろん身体活動量を増やし機能を維持することで自分らしい生活を送れる時間をより長く保てます。いわゆる健康寿命と言われるものですが、これは利用者に限らず、いわゆる健常者と言われる方々にも共通することです。
取り組みの経緯
山形県社会福祉事業団では、10年以上前から「予防のリハビリ」「健康づくり」への取り組みが重要であるという視点を持ち、二つを合わせた「生活づくり」としてのリハビリテーションを推進してきました。事業団内に「健康運動部会」を平成16年に設置し、利用者の方々の生活づくりをどう推進していけばいいのかを検討してきました。日々の生活の中で、いかに楽しみを持って長く続けられるような活動を提供できるのか、そしてそれに携わる職員をどう育成していくのかがポイントとなっています。
取り組みの状況
当事業団のサービスを利用されている方々を対象に、日々の生活の中で楽しく取り組める運動メニューを日課の中で提供しています。健康運動指導士や実践指導者といった有資格者だけではなく、法人独自に「健康運動普及推進員」を養成し、各事業所でより効果的な取り組みができるよう推進しています。また、「健康運動セミナー」を毎年開催し、法人内の事業所だけではなく外部にも広く参加者を募ることで社会福祉法人としての地域貢献の役割も担っています。
さらに「ヘルシーライフ」を年一回発行し、健康づくり・生活づくりに関しての啓蒙・啓発活動も行っています。